| ┃クラシックギター製作の経緯 |
| クラシックギターの製作技術はスペインを中心とする欧州で確立 |
| されてきました。ギター作りの初期はほとんどの工程が手作りで |
| すから、製作本数が少なくて、価格も必然的に高いものになって |
| いました。日本でのクラシックギター製作はスペイン工法を踏襲 |
| してきたことから1960年当時の手工ギターは月収の6〜12ヶ月分 |
| 位の価格であ った経緯があります。現在に至っては製作技術の成 |
| 熟と共に楽器としてのレベルが格段に上がっていますから1960 |
| 年当時と比較すると現在のギターは相対的にはかなり安価になっ |
| ていると思います。現在のような低価格のギターが可能になった |
| のは製作過程で機械が導入されたこと、膨大な日数を費やしてい |
| た塗装の工程を塗料と機械の開発で短縮できたことによるものです。 |